介護福祉士国家試験対策3日目
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問題
b.人間関係とコミュニケーション
第36回 2024年1月28日
💡 U介護老人福祉施設では、利用者の介護計画を担当の介護福祉職が作成している。このため、利用者の個別の介護目標を、介護福祉職のチーム全員で共有することが課題になっている。
❓ この課題を解決するための取り組みとして、最も適切なものを1つ選びなさい
- 管理職がチーム全体に注意喚起して、集団規範を形成する。
- 現場経験の長い介護福祉職の意見を優先して、同調行動を促す。
- チームメンバーの懇談会を実施して、内集団バイアスを強化する。
- チームメンバー間の集団圧力を利用して、多数派の意見に統一する。
- 担当以外のチームメンバーもカンファレンス(conference)に参加して、集団凝集性を高める。
正解
正答は5
解説
1✖︎
「集団規範」とは、自分が所属している集団の持つ規範(行動や判断の基準となる模範。)や思考様式を持つことである。そのため、集団規範を形成してもチーム全体に共有するという課題は解決されない。
2✖︎
「同調」とは、集団規範から逸脱しないように、自分や他人の圧力がかかる場合に、意見や行動を合わせてしまうことをいう。つまり、少数派が多数派に追従することをいう。そのため、長い介護職の意見を押し付ける圧力により、チーム関係は悪化する可能性もある。
3✖︎
「内集団バイアス」とは、内集団びいきともいわれ、自分が所属する集団(内集団)のメンバーの方が、それ以外の集団(外集団)のメンバーに比べて人格や能力が優れていると認知し、優遇する現象である。そのため、自分の集団には好意的な態度をとり、それ以外には差別的な態度を取ってしまう可能性があるため、チーム全体で共有するという課題解決にはならない。
4✖︎
「集団圧力」とは、集団メンバーの考え方や志向、行動、好みなどを似通ったものあるいは同一にするよう働きかける力。従って集団が行使する「斉一性への強い圧力」(斉一性の原理)をいう。「斉一性の原理」とは、ある特定の集団が集団の内部において異論や反論などの存在を許容せずにある 特定の方向に進んでいくこと。そのため、チーム全体で共有する課題の解決にはならない。
5〇
「集団凝集性」とは、集団構成員を引き付ける度合いのこと。集団凝集性が高いほど、組織そのものの拘束力や成果が高い傾向がある。そのため、担当の介護福祉職が作成した介護計画を、担当以外のチームメンバーにもカンファレンスに参加してもらうことで、チームとしてケアの一員であることの意識を高めることができるため、設問の課題には最も適切である。
